2009年9月1日火曜日

医療の本当の姿をみてほしい

さて、政権交代だ

新政権に期待したいことのひとつが「医療崩壊」といわれている現状への対応だ
各地で、病院の診療休止・診療縮小が相次いでいる

毎年、2200億円の社会保障費の抑制、そして、政府の医師不足への対応不備、がやり玉に挙げられている

新政権は、この社会保障費抑制政策の撤回、医師養成数の増加、を政策にあげている
この政策自体で、「医療崩壊」の速度は多少はゆるむだろう
しかし、根本的な対策か?と聞かれると、胸をはって、そうだ、大丈夫、といっていい気がしない

いったい、どうして医療がここまできてしまったのか?
お金の投入が足りなかったのか、働く医師が減ってしまったためか?

ほんとうの、大切なデータが、開示されていない気がする
それは、医療費がどのような構造になっているかだ

レセプトのオンライン化がおこなわれれば、医療費はもっと透明になる、と、レセプトのオンライン化が進められているが、コンピュータをつかってデータ解析すれば、改善できる、なんて、安易に思っているのではないのか

日本全国でおこなわれている、医療へのIT導入。たとえば、電子カルテ、たとえば、レントゲン写真のデジタル化
ほんとうにこれらのIT化で、効率が上がったのか?
「効率」はあがる、というだろう。それは、「効率が上がる」ように恣意的につくられた指標でもって、IT化の成果を表すからだ

医師は端末に向かう時間が長くなり、患者さんに向かう時間が短くなった
医療は、いったいなんのためにあるのか、誰のためにあるのか
そんな当たり前のことが、どこかに消えていってしまっている

官僚がつくってくる資料や指標をうたがってかかって、ほんとうの、「生の」医療の現状を新政権には見てほしい

自民党政権ではできなかったことを、民主党政権に望みたい

0 件のコメント:

コメントを投稿