2009年9月16日水曜日

せまくなったストライクゾーン

湯浅 誠 著 : どんとこい貧困 208ページから

社会の器、”溜め”が小さければ、
「そんなやり方は受け止められない」と言って、
その人は排除される。
そして社会の器、”溜め”がどんどん減っていけば、
どんどん多くの人たちが
「そんなやり方は受け止められない」と言われて、
排除されるようになっていくだろう。

いまは許されているものも、いずれは許されなくなっていく。
いまのあなたのやり方や振る舞いも、
いずれは許されなくなっていくかもしれない。
ストライクゾーンがどんどん狭くなっていけば、
いままでストライクだった球もボールになってしまう。
それと同じだ。

社会の器に受け止められなかった人たち、
ボールとされてしまった人たちは、
あんたが悪かったんだと言われて、
見捨てられていく。
(引用終わり)


社会の側に、受け止める力がなくなってきているように感じる
人々を、社会が受け止めるべき人と、受け止めようとしない人に
分ける傾向がより強くなってきている

そのときにつかわれることばが「自立」であったり、「自己責任」だったりする。

受け止めきれなくなってきた人の受け皿を用意することなく

ストライクゾーンの外へと排除され、「自立」が促されている
なげかわしいです

0 件のコメント:

コメントを投稿