最近、産後うつに関して広く報道されてきています。
今日も、ファザリングジャパンが緊急フォーラムを開催する予定になっています。こどもの御迎え→ご飯づくりが終わったら、自分もフォーラムに参加してみようとおもっています。
などと、予定していたら、そういえば、父親にも産後うつが発症するという文献についてのニュース記事をみたなとおもったので、文献を調べてみると、今年の5月にそのニュース記事がありました。
LINK http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-15406420100520 - 父親となる男性の1割が「産後うつ」に=米研究 Reuters
そこで触れられていた文献は
Prenatal and Postpartum Depression in Fathers and Its Association With Maternal Depression
(JAMA May 19,2010 Vol.303 No.19)
LINK http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/303/19/1961 - JAMA
という文献で、今年の5月にJAMAに掲載されていました。
あえて、訳せば、「父親の出産前および出産後のうつ。および、母親のうつとの関連性」でしょうか。
大学の図書館で文献をコピーしてきたついでに、関連文献をいくつか読んでみたので、ひさしぶりにブログを更新してみました。
どの文献もイントロダクションとして、産後うつの一般論から入っています。
母親の産後うつの発症率が10〜30%であり、母親の産後うつに関しては広く知られていること、が触れられています。
これにつづいては、父親の産後うつにかんしてはあまり知られていないこと、いままでほとんど調べられてきていないことが書かれています。
文献の題名からもわかるように、「産後」うつ、だけでなく、妻が妊娠中に父親のうつが発症することもあります。
いわゆるうつの発症に、「昇進」うつなど、人生における転機がうつ発症のきっかけになりうることは広く知られていることです。同様に、出産を機会として、父親にうつが発症するということについても、以前からわかってはいたことと思われます。
とはいうものの、父親がこどもの誕生を機会にして、どの程度の割合でうつを発症するのかについて着目した研究や調査はほとんどなかったようです。
そのため、あるレビューでは、父親の産後うつに関してのまとまった報告は2004年ごろにはじめてでてきたとありました。
つづきます
2010年8月9日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿